“らくるゐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
落涙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしかしこまつててるとひざをついたツきりうしてもかほげて其処そこ男女ふたりることが出来できぬ、なにむねがキヤキヤして、はら/\と落涙らくるゐした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見るに寶永二年三月十五日の夜こく出生しゆつしやうしるありければ指折算ゆびをりかぞへ見るに當年ちやうど十一歳なりわすれもせぬ三月十五日の夜なるがお三婆はしきり落涙らくるゐしテモ御身は仕合しあはせ物なりとて寶澤がかほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見られ澘々はら/\落涙らくるゐせられ此方はよき家來を持て滿悦まんえつに思ふなり三人の忠節ちうせつ心體見えて忝けなし去りながら我深き存意も有ればひそかに申聞すべし近ふ/\と三人を側近そばちかくこそ進ませたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)