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らくいんきよ
五つ
六つ
越たるが
子といふ者は長三郎とて今茲十九になる男子一
個然に此長三郎は
生れ附ての美男にて女の如き者なれば
誰言ともなく本町
業平又小西屋の
俳優息子と評判殊に
高かるより夫婦は
何卒能嫁取て
樂隱居を
樂隱居なされ
度おのぞみのよし、これ
然るべき
事と
御親類一
同の
御决義、
私は
初手から
貴君樣を
東京へお
出し申すは
氣に
喰はぬほどにて、申しては
失禮なれどいさゝかの
學問など
何うでも
宜い
事