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よつか
三四郎は其日から
四日程
床を離れなかつた。
五日目に
怖々ながら湯に
入つて、鏡を見た。亡者の相がある。思ひ切つて
床屋へ
行つた。
其明る
日は日曜である。
道子はハンドバツグからピースの
箱を
取出しながら、
見渡すかぎりあたりは
盆の十
四日の
夜の
人出がいよ/\
激しくなつて
行くのを
眺めた。(昭和廿八年十二月作)
『
韋駄天の
力でも
借りませいでは。‥‥どんなお
早駕籠でも
四日はかゝりませうで。‥‥』と、
玄竹はもう
面をあげることが
出來なかつた。
但馬守は
屹と
容を
正して