“みぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
未曾有78.8%
未曽有11.5%
御像6.7%
未有1.0%
溝埋1.0%
聖像1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
赤い燈、青い燈、のカフエがある。街中の店という店ではラジオが呼んでいる。かくて、今や世界は未曾有みぞうの速力と混乱が到来した。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「あれが事実とすれば未曽有みぞうの大事だが、あまりに意想外で、とうてい真実とは思えない、なにかの間違いではないのか」
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
すこし広き所に入りてみれば壁おちかかり障子はやぶれ畳はきれ雨もるばかりなれども、机に千文ちふみ八百やおふみうづたかくのせて人丸ひとまろ御像みぞうなどもあやしき厨子ずしに入りてあり
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
こんな優しい、こんな打ち解けた調子で私にものを言ってきたなぞということは、およそ私にとっては結婚以来未有みぞうの出来事であった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
そこで驚き恐懼きようくして御大葬の宮殿にお遷し申し上げて、更にその國内から幣帛へいはくを取つて、生剥いけはぎ逆剥さかはぎ畦離あはなち・溝埋みぞうめ・屎戸くそへ・不倫の結婚の罪の類を求めて大祓おおばらえしてこれを清め
これ、フェチニヤ、羽根蒲団と枕と敷布を持っておいで、ほんとに、何という悪い天気になったものでございましょうね、ひどい雷鳴かみなりさまで——わたしは一晩じゅう聖像みぞうにお燈明とうみょうをあげていたんですよ。