“へきがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
碧眼60.7%
壁龕28.6%
碧巌7.1%
碧巖3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども僕の最も深く最もひそかなる愛は、金髪碧眼へきがんの、晴れやかに溌剌とした、幸福で愛想のいい凡庸な人々の所有なのです。
彼女は何一つ話すこともなく、一度席に坐ると、まるで壁龕へきがんの中の彫像のやうに、身動きもしないでゐた。姉妹は、二人共、純白のよそほひをしてゐた。
種々の栄華の夢になっている時もある。それかと思うと、その頃碧巌へきがんを見たり無門関むもんかんを見たりしていたので、禅定ぜんじょうめいた contemplatifコンタンプラチイフ な観念になっている時もある。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
書物しよもつむのはごくわる御座ございます。有體ありていふと、讀書どくしよほど修業しゆげふさまたげになるものはやうです。私共わたくしどもでも、うして碧巖へきがんなどみますが、自分じぶん程度ていど以上いじやうところになると、まる見當けんたうきません。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)