“ふもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不問37.5%
斑文12.5%
斑紋12.5%
浮紋12.5%
符文12.5%
郛門12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとよりそれは何人をも首肯しゅこうせしめる当然の結論だった。もし道鏡がその神教を握りつぶして不問ふもんに附する場合をのぞけば。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
そうして、三日がかりでマニラ中の店を見てまわったが、うずら斑文ふもんをつけた、あどけない葉茶壺にめぐりあうことができなかった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
斑紋ふもん美しき鷹の羽のそやをつがへば、よろこびにわが弦は鳴らん、猟人よ。
摸樣は種類甚多しと雖も大別して沈紋ちんもん浮紋ふもんの二とするを得、沈紋ちんもんとは土器の面よりくぼみてきたる摸樣もやうにして、浮紋とは土器の面上に他の土塊を添へて作りたるものの謂なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
其の夜一六二かうころ、おそろしきこゑして、あなにくや、ここにたふとき一六三符文ふもんを設けつるよとつぶやきて、ふたたび声なし。おそろしさのあまりに長き夜を一六四かこつ。
黒田権少属、熊城史生出デヽ郛門ふもんニ迎フ。コノ地原ハ仙台ノ支族伊達安芸あきノ居所ニ係ル。街衢がいく井然せいぜんトシテ商估肆しょうこしつらネ隠然トシテ一諸侯ノ城邑ノ如シ。今春土浦ノ藩士朝命ヲ以テ来リ鎮ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)