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ふまん
『では
私などは
徒に
苦み、
不満を
鳴し、
人間の
卑劣に
驚いたりばかりしていますから、
白痴だと
有仰るのでしょう。』
咲耶子と
竹童は、じぶんたちに
指図のないのを、やや
不満に思って、おなじように身じたくをしようとしながら
『
然うね、
歌の
方が
好いわ、
萬望、
海龜の』と
愛ちやんが
熱心に
答へました、グリフォンは
頗る
不滿さうに、『フム!
面白くでもない!「
海龜肉汁」なんぞ、
何だ
老耄奴が?』
少し
寫眞の※が分りかけて來た
私にはとても
不滿でたまらない
程度のものだつた。