“ふきつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不吉93.3%
吹付6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葬送曲だの墓参だのと不吉ふきつなものばかり並べて、放送局も今夜はなんという智慧のないプログラムを作ったのだろう。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
くろとりという言葉ことばは、なにか不吉ふきつなことのように、みんなのみみかれたのです。けれど、だれもこころから、ほんとうにしんずるものはありませんでした。
あほう鳥の鳴く日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
吾等われらおどろいて立上たちあがる、途端とたんもあらせず! ひゞきたちま海上かいじやうあたつて、天軸てんじく一時いちじくだぶがごとく、一陣いちぢん潮風ていふうなみ飛沫とばしりともに、サツと室内しつない吹付ふきつけた。
その煙がおかの方へ吹付ふきつけられるので、陸の方で喧しく云う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)