“ふきげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フキゲン
語句割合
不機嫌95.8%
不気嫌1.4%
不気慊1.4%
不譏嫌1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不機嫌ふきげんに仰せられて宮は横になっておしまいになった。夕霧の手紙は宮の御迷惑になるようなことを避けて書かれたものであった。
源氏物語:39 夕霧一 (新字新仮名) / 紫式部(著)
がらにもなくこんなことをかんがえて、西蔵チベットんでる仲間なかまからす一々いちいちたづねてはなしたが、みんな日頃ひごろラランの悪知慧わるぢえをよくつてゐるので、だれ一緒いつしよばうとするものがなかつた。ラランは不気嫌ふきげんだつた。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
『お衣服めしをお着更きかへになつてから召上めしあがつたら如何いかゞ御座ございます。』とふさは主人の窮屈さうな様子を見て、恐る/\言つた。御気慊ごきげんを取るつもりでもあつた。何故なぜ主人が不気慊ふきげんであるかもほゞ知つて居るので。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
この御館みたちでも、かふこは飼つて居た。現に刀自たちは、夏は殊にせはしく、不譏嫌ふきげんになつて居ることが多い。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)