“ふきか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吹掛28.6%
葺替28.6%
吹懸14.3%
吹替14.3%
噴掛14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何、何、愚僧が三度息を吹掛ふきかけ、あの身体中からだじゅうまじなうた。屑買くずかい明日あすが日、奉行の鼻毛を抜かうとも、くさめをするばかりで、一向いっこうに目は附けん。其処そこいささかも懸念はない。が、正直な気のいゝ屑屋だ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
新築葺替ふきかえの日の屋移りの粥にも例はあるが、東北ではいわゆる大師講の粥に、ぜにとか団子だんごとかのかわったものを入れて置いて、それに盛りあたった者の来年の幸運を占わしめる土地が多い。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
我存在の中心を古手の思想に託して、それみずから高しとしていたのだ。が、私の別天地はたとえば塗盆ぬりぼん吹懸ふきかけた息気いきのような物だ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
吹替ふきかえのありまするたびに、員数を改めて差出しまする古金新金、それを隠し置きまするような覚えは毛頭もうとうござりませぬ、御念の上ならば、もう一応、家屋敷をおさがし下されまするように
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
噴掛ふきかけし霧の下なるこの演説、巨勢は何事ともわきまへねど、時の絵画をいやしめたる、諷刺ふうしならむとのみは推測おしはかりて、そのおもてを打仰ぐに、女神バワリアに似たりとおもひし威厳少しもくづれず
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)