“ふきかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吹返37.5%
吹反12.5%
吹換12.5%
吹替12.5%
改鋳12.5%
鋳替12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前には唐物屋とうぶつやと云ったが今では洋物屋と申しますそうでござりやすが、屹度きっと当るという人が有りますから、此処こゝ一息ひといき吹返ふきかえさなければなんねいと思って、田地でんじからそれにまア御案内の古くはなったが
と息を吹反ふきかえす処へ水を打掛ぶっかける。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
幕府は財政に窮乏し、したがって窮乏すれば、随って金銀吹換ふきかえに托して、悪性の貨幣を鋳造し、これを鋳造するに随い、物価騰貴し、小民をやましめたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
五百の兄広瀬栄次郎がすでに町人をめて金座きんざの役人となり、そののち久しくかね吹替ふきかえがないのを見て、また業をあらためようとした時も、抽斎はこのこうを引いてさとした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
現在いまどきの小判から見りゃア、十層倍もする甲州大判の、一度の改鋳ふきかえもしねえ奴がザクと有った。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「一日百両として、千両。前の時には日に四十両で済んでいるが、天和のときの慶長小判と今の鋳替ふきかえ小判とでは、金の値打が違っているし、それに諸式が上っているし……」
吉良上野の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)