“吹返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふきかえ60.0%
ふきかえし20.0%
ふきがえ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが最も忠一を驚かしたのであったが、冬子は単に気を失っただけのことで、身には別に負傷の痕も無かったので、手当てあてのちに息を吹返ふきかえした。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
昌景自身冑の吹返ふきかえしは打砕かれ、胸板、弦走つるばしりの辺を初めとして総て弾疵たまきず十七ヶ所に達したと伝えるから、その奮戦の程が察せられる。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
げにも由緒ありげな宝物ほうもつである。忠一も霎時しばしは飽かず眺めていたが、やがて手に取って打返うちかえして見ると、兜の吹返ふきがえしの裏には、「飛騨判官藤原朝高ひだのほうがんふじわらのともたか
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)