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吹掛
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ふきか
ふりがな文庫
“
吹掛
(
ふきか
)” の例文
衝
(
つ
)
き進むエンジンの音に
鳴留
(
なきや
)
んだけれども、真上に
突出
(
つきで
)
た山の
端
(
は
)
に、ふアッふアッと、
山臥
(
やまぶし
)
がうつむけに息を
吹掛
(
ふきか
)
けるような
梟
(
ふくろう
)
の声を聞くと、
女連
(
おんなれん
)
は真暗な奥在所へ入るのを
可厭
(
いや
)
がった。
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何、何、愚僧が三度息を
吹掛
(
ふきか
)
け、あの
身体中
(
からだじゅう
)
まじなうた。
屑買
(
くずかい
)
が
明日
(
あす
)
が日、奉行の鼻毛を抜かうとも、
嚔
(
くさめ
)
をするばかりで、
一向
(
いっこう
)
に目は附けん。
其処
(
そこ
)
に
聊
(
いささか
)
も懸念はない。が、正直な気のいゝ屑屋だ。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹消
吹溜