“山臥”の読み方と例文
読み方割合
やまぶし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九九 土淵村の助役北川清という人の家は字火石ひいしにあり。代々の山臥やまぶしにて祖父は正福院といい、学者にて著作多く、村のために尽したる人なり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
日記永正五年六月十八日の条には、夜一条観音に参詣するのに、山臥やまぶしの体をしたとある。
き進むエンジンの音に鳴留なきやんだけれども、真上に突出つきでた山のに、ふアッふアッと、山臥やまぶしがうつむけに息を吹掛ふきかけるようなふくろうの声を聞くと、女連おんなれんは真暗な奥在所へ入るのを可厭いやがった。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)