“ふつか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二日96.7%
吐掛1.1%
吹懸1.1%
吹掛1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、一枚の小切手が約束の三十日より二日ふつかも早く私の手もとへ届いた。私はそれを適当に始末してしまうまでは安心しなかった。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
道々みち/\も一ぷん絶間たえまもなくしやべつゞけて、カフカズ、ポーランドを旅行りよかうしたことなどをはなす。さうして大聲おほごゑ剥出むきだし、夢中むちゆうになつてドクトルのかほへはふツ/\といき吐掛ふつかける、耳許みゝもと高笑たかわらひする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あの野郎、何処まで太いんだか、見物しながら、駐在所の山田に喧嘩見たやうな事を吹懸ふつかけて居たつけ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「成程、心配は御尤もだが、惜しい事をしたものだ、——いや、たつた十兩欲しいと言つたのが面白いな、何うかすると、もう一度百兩とか二百兩とか吹掛ふつかけて來ますよ」