“はきか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吐掛33.3%
穿替33.3%
穿懸16.7%
穿換16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と侍の面部へ唾を吐掛はきかけました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
直ぐに足袋を穿替はきかえさせるとなって、かねて大切なお山の若旦那だから、打たての水につまを取ると、おきまりの緋縮緬ひぢりめんをちらりと挟んで、つくまって坊さんの汚れた足袋を脱がそうとすると
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たかが屋根代の六銭にしても、まさか穿懸はきかけの日和下駄が用立とうとは思いも懸けなかったが、私はそれでホッと安心してじきついた。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
爪の黒ずんだ婆さんの、皺頸しわくび垢手拭あかてぬぐいを巻いたのが、からびた葡萄豆ぶどうまめを、小皿にして、げた汁椀を二つ添えて、盆を、ぬい、と突出した。片手に、旦那様穿換はきかえの古足袋を握っている。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)