“ふかいり”の漢字の書き方と例文
語句割合
深入100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
となぜか弱いを吹いた……差向いをずりさがって、割膝でかしこまった半纏着の欣八刑事、風受かざうけのいきおいに乗じて、土蜘蛛つちぐもの穴へ深入ふかいりに及んだ列卒せこの形で、肩ばかりそびやかして弱身を見せじと
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼等かれら漸次しば/\家族かぞくあひだこと夫婦ふうふあらそひに深入ふかいりしてかへつ雙方さうはうからうらまれるやうなそん立場たちばはまつた經驗けいけんがあるので、こはれた茶碗ちやわんをそつとあはせるだけの手數てすうたくみ方法はうはふ機會きくわいとをつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
健三の態度から深入ふかいりの危険を知った島田は、すぐ問題を区切って小さくした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)