“ひとゞほり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人通50.0%
通行50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
琵琶箱びはばこひたるたけたかきしたゝかな座頭ざとう一人ひとり人通ひとゞほりもなき闇川橋やみがはばし欄干らんかんを、つゑてがたりびしりとさぐる——頭上づじやうにはあやしきくものむら/\とかゝるのが自然しぜんえる。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
外は星夜ほしづくよで風の無い静かな晩である。左へまがれば公園脇の電車道、銀之助は右に折れてお濠辺ほりばた通行ひとゞほりのない方を選んだ。ふと気が着いて自家じたくから二三丁先の或家あるいへ瓦斯燈がすとうで時計を見ると八時すぎである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)