“ひつぱりだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
引張出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ、わかしうなにかい、つれのものが、何處どこ二次會にじくわい引張出ひつぱりださうとして、わたしなか引挾ひつぱさんだ、……れをはづしたのだとおもつたのかい。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
抽斗ひきだしすかして、そつ背負揚しよいあげ引張出ひつぱりだしてると、白粉おしろいやら香水かうすゐやら、をんな移香うつりがはなかよつて、わたしむねめうにワク/\してた。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
切符がちがふだらうと聞けば、無論違ふと云ふ。然し一人ひとりほうつて置くと、決して気遣きづかひがないから、君がつて引張出ひつぱりだすのだと理由わけを説明してかせた。三四郎は承知した。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)