“ひきおひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
引負100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十一文づゝ二年半餘はんあまりもとゞこふらば大抵たいてい三十文ばかりの引負ひきおひとなるべし。閏月しゆんげつすなはちこの三十文の引負ひきおひを一月にまとめてはらふことゝるべし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
婦人の方は、先方で請出すと云ふのなら、此方こつちでも請出すまでの事。さうして、貴方の引負ひきおひ若干いくらばかりのたかに成るのですか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
したりけん懷中くわいちうより書付かきつけ一通取出し扨此書付は久八殿が拙者せつしや引負ひきおひ引受ひきうけて呉られし後日の證據しようこに渡しおくひながら兩人の前にさし置きける其文は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あふぎ地にふしかなしみ歎き我が身程世に因果いんぐわなる者はなし主人の養子が引負ひきおひを身に引受てかくはぢも若旦那樣を眞人間まにんげんにして上たさにいとはゞこそなほ御異見を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
又私はその引負ひきおひの為に、主人から告訴致されまして、きてをりますれば、その筋の手に掛りますので、如何いかにとも致方いたしかたが御座いませんゆゑ、無分別むふんべつとは知りつつも、つい突迫つきつめまして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
勘兵衞聞入ず勿々なか/\急には金子の調達てうだつ出來兼るあひだまづ旦那の方にて御才覺下さるべし彌七引負ひきおひは追々御勘定申さんと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)