“ばうずあたま”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
坊主頭	83.3%
坊主天窓	16.7%

坊主頭

天滿與力（てんまよりき）は、太（ふと）い棒（ぼう）か何（なに）かで胸（むね）でも突（つ）かれたやうに、よろ／＼としながら、無念氣（むねんげ）に玄竹（げんちく）の坊主頭（ばうずあたま）を睨（にら）み付（つ）けたが、『多田院御用（ただのゐんごよう）』の五文字（いつもじ）は、惡魔除（あくまよ）けの御符（ごふう）の如（ごと）く

死刑 (旧字旧仮名) ／ 上司小剣(著)

しきりに水をかぶつてゐる坊主頭（ばうずあたま）、竹の手桶と焼物の金魚とで、余念なく遊んでゐる虻蜂蜻蛉（あぶはちとんぼ）、——狭い流しにはさう云ふ種々雑多な人間がいづれも濡れた体を滑（なめ）らかに光らせながら

戯作三昧 (新字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)

坊主天窓

切下（きりさげ）られあつと玉ぎる一聲と共に落せし提灯の發（ぱつ）と燃立（もえたつ）其明（あか）りに見れば兄なる長庵が坊主天窓（ばうずあたま）へ頬冠（ほゝかぶ）り浴衣（ゆかた）の尻（しり）を引（ひつ）からげ顏を背（そむ）けて其場に彳（たゝず）み持たる脇差（わきざし）取直し再度（ふたゝび）斯（かう）よと飛蒐（とびかゝ）るを

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)