“はんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
反間37.0%
反感22.2%
半酣14.8%
半鹹11.1%
反巻3.7%
半幹3.7%
半閑3.7%
飯館3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燕王反間はんかんを放ち、万の部将陳亨ちんこう劉貞りゅうていをして万を縛し獄に下さしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
にくらしくても、反感はんかんは抱いていても、人間には、強い颯爽さっそうたるものを無条件に讃美し、敬慕する傾向けいこうがあります。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しかし酒半酣はんかんの頃、ようやく、やや打ちくつろいだ態を仕向けて云った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはやはり北上山地のへりの赤砂利から、牡蠣かきや何か、半鹹はんかんのところにでなければ住まない介殻かひがらの化石が出ました。
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
クルマユリは、その葉が車輪状しゃりんじょうをなしているので、この名がある。花は茎梢けいしょうに一花ないし数花点頭てんとうして咲き、反巻はんかんせる花蓋面かがいめんに暗点がある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
これは中国にも産し、巻丹けんたんの名がある。それは花蓋片かがいへん反巻はんかんし、あかいからである。このオニユリの球根、すなわち鱗茎りんけいは白色で食用になるのであるが、少しく苦味にがみがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
二里小田駅なり。駅中道北に巨大の樟木くすのきあり。活木くわつぼくなり。就て馬頭観音を彫刻せり。半幹はんかん也。堂を構て梢葉せうえふその上を蔽庇す。堂の大さ二間余にして観音の像中に満るの大さなり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この品評会は土曜日の午下半日の閑を消するの意で半閑はんかん社となづけられ、その雅約は毅堂がこれを草した。雅約の文を書き改めると次の如くである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたしはK君と、シナの杭州、かの西湖せいこのほとりの楼外楼ろうがいろうという飯館はんかんで、シナのひる飯を食い、シナの酒を飲んだ。
女侠伝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)