“反巻”の読み方と例文
読み方割合
はんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クルマユリは、その葉が車輪状しゃりんじょうをなしているので、この名がある。花は茎梢けいしょうに一花ないし数花点頭てんとうして咲き、反巻はんかんせる花蓋面かがいめんに暗点がある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
これは中国にも産し、巻丹けんたんの名がある。それは花蓋片かがいへん反巻はんかんし、あかいからである。このオニユリの球根、すなわち鱗茎りんけいは白色で食用になるのであるが、少しく苦味にがみがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そしてその咲く時は葉がなく、ただ花茎かけいが高く直立していて、その末端まったんに四、五車座くるまざのようになって咲き、反巻はんかんせる花蓋片かがいへんは六数、雄蕊ゆうずいも六数、雌蕊しずい花柱かちゅうが一本、花下かかにある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)