“のい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
退50.0%
引退25.0%
野井25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
形見かたみおもへば不憫ふびんかぎりのなきに、其方そちこヽろ一つにてれも安堵あんどひめきずもつかず、此處こヽをよく了簡れうけんなし斷念さつぱり退のいれかし、さりながら此後こののちありつきにと包物つヽみものたまはりて、はねど手切てきれの
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
職は引退のいても頭脳は鋭く、その頭脳の働き方が、近代の言葉で説明すると、いわゆる合理的であり科学的であって、在来ざいらいの唯一の探偵法たる「見込み手段」を排斥し、動かぬ証拠を蒐集して
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
右には染谷そめやの岬、左には野井のいの岬、沖には鴻島こうのしまが朝晩に変った色彩を見せる。三時頃からはもう漁船が帰り始める。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)