“なべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナベ
語句割合
97.0%
1.7%
0.4%
炊事夫0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焼跡の穴から掘り出した食料やおなべなどを、みんなでそのお家に運んだ。私は笑いながら、ズボンのポケットから懐中時計を出して
薄明 (新字新仮名) / 太宰治(著)
萬物ばんぶつなべとゝのふり、折りめ正しく、ぬめらかに
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
門口より見るに、土間の中央にとうを折りべて火を燃やし、大いなる鐵のなべりたり。その下に火を吹く童ありて、こなたへ振り向くを見ればピエトロなり。
我毛髮の彼銚中に入るとひとしく、今まで忘れ居つるテレザの慕はしくなりて、醒めてはうつゝに其聲を聞き、ねては夢に其姿を視、そぞろに旅のやどりを立出でゝ、おうながなべの下に歸りぬといふ。
「前祝いだ、菜ッ葉ばしでなく晩にゃ少しはうめえものもくわせろよ。」と炊事夫なべに向って言ったりした。
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)
『近江輿地誌略』に、ある説になべは、蒲生忠知の室は内藤帯刀ないとうたてわきむすめなり、故に蒲生家断絶後内藤家に伝う、太刀は佐野の余流赤堀家に伝う(蒲生佐野ともに秀郷の後胤こういんだ)