“銚”の読み方と例文
読み方割合
なべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門口より見るに、土間の中央にとうを折りべて火を燃やし、大いなる鐵のなべりたり。その下に火を吹く童ありて、こなたへ振り向くを見ればピエトロなり。
我毛髮の彼銚中に入るとひとしく、今まで忘れ居つるテレザの慕はしくなりて、醒めてはうつゝに其聲を聞き、ねては夢に其姿を視、そぞろに旅のやどりを立出でゝ、おうながなべの下に歸りぬといふ。