“でんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田地60.0%
電馳20.0%
電池15.0%
田畑5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くにかへつて田地でんちを買ふ約束をしたり、いへたて木材きざいを山からすやうにしたり、ちやんと手筈てはずけて江戸えどかへつてると、塩原多助しほばらたすけんでゐた。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
救援軍は、近江おうみから電馳でんちして向った。柴田勝家を大将として、滝川、羽柴、丹羽、佐々さっさ、前田などの諸部隊が続々向った。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雨傘あまがさと、懐中電燈の電池でんちを買って、電車で新宿に往った。追分おいわけで下りて、停車場前の陸橋を渡ると、一台居合わした車に乗った。若い車夫はさっさとき出す。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
夫婦も以前は相応な百姓であったが、今から八九年前出水でみずがあって、家も田畑でんちもすっかり流されてしまった。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)