“でんばた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田畑60.0%
田畠40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汽車、利根川の鉄橋に差し掛かれば、雨はますます激しく、ただ見る、河水は氾濫はんらんして両岸湖水のごとく、濁流滔々とうとう田畑でんばたを荒し回り、今にも押流されそうな人家も数軒見える。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
親の如くに尊敬うやまひかりにも其意にそむく事なく五節句其外何事によらず自分が門弟中より申受たる金子有時は兄半作へつかはして田地でんぢ田畑でんばた買求かひもとめさせ兄半作の身代を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
祖父の死んだ時(それは丁度重右衛門が二十二の時であつた)にはもう田畠でんばた合せて一町歩位しか無かつたとの話だ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
商売もあろうに糞の仕事のために家屋敷や田地でんち田畠でんばたまで無くしてしまうなんて、これがほんとの糞馬鹿じゃな、と奥さんが云うのに、みんな大声を立てて笑った。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)