田畠でんばた)” の例文
祖父の死んだ時(それは丁度重右衛門が二十二の時であつた)にはもう田畠でんばた合せて一町歩位しか無かつたとの話だ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
商売もあろうに糞の仕事のために家屋敷や田地でんち田畠でんばたまで無くしてしまうなんて、これがほんとの糞馬鹿じゃな、と奥さんが云うのに、みんな大声を立てて笑った。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)