“でんぢ”の漢字の書き方と例文
語句割合
田地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足利あしかがの町へ縁付いている惣領娘そうりょうむすめにもいくらかの田地を分けてやった。檀那寺だんなでらへも田地でんぢ寄進きしんをした。そのほか五、六軒の分家へも皆それぞれの分配をした。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そこの田地でんぢは皆で一二たんもあらうか、平素ふだん土底つちぞこから女の涙のやうなひやつこい水がちよろちよろ流れ出すので、大抵の者は気味を悪がつて手をつけなかつた。
其頃そのころの百りやう二百りやうふのはたいしたものだから、もうこれくにかへつて田地でんぢへるし、いへてられるといふので、おほいによろこんで多助たすけに相談のうへくにかへつた。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)