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ちてん
兎も
角も、
山頂の
凸起する
地點に
調査を
試み、
果して
古墳であるか
否かを
確める
必用を
生じたので、
地主側の
請願もあり
飛騨と
信濃の
境を
走る
峻嶺を「
日本アルプス」などと
得意顏に
唱へ、
甚だしきは
木曾川を「
日本ライン」といひ、
更に
甚だしきは、その
或地點を「
日本ローレライ」などといつたものがある。
ここに立てば、
昼は東の
真正面に
富士の
銀影や
裾野の
樹海がひと目にながめられ、西には
信濃の山々、北には
甲斐の
盆地、
笛吹川のうねり、村、町、
城下の
地点までかぞえられる。