“たたり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
96.3%
3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、「正直のこうべに神やどる」とも、「さわらぬ神にたたりなし」ともいえることわざがあるが、いずれも神に対する心得を示したるものである。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
たたりを恐れぬ荒気の大名。おもしろい、水を出さば、天守の五重をひたして見よ、とそれ、生捉いけどって来てな、ここへ打上げたその獅子頭だ。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「我も一手の大将なり。然るにわが首の何とて、実検に合わざるぞ。かくては、此度の勝利思いも依らず。我たたりをなし、禍いを成さん」
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
或は鬼となりみづちとなりてたたりをなすためし、往古いにしへより今にいたるまでかぞふるに尽しがたし。
新院から々と笑はせ給ひ、なんぢしらず、近ごろの世のみだれがなすわざなり。生きてありし日より魔道にこころざしをかたぶけて、四四平治へいぢみだれおこさしめ、死してなほ四五朝家てうかたたりをなす。