“そしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素食20.0%
組織20.0%
麁食20.0%
粗喰10.0%
粗食10.0%
蘇軾10.0%
麤埴10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのコンスタンチン大帝の厚聘こうへいしりぞけてローマに拝趨はいすうせなんだり、素食そしょく手工で修業して百五歳まで長生したり、臨終に遺言してその屍の埋地を秘して参詣の由なからしめ
当時二番目と三番目の兄は、まだ南校なんこうへ通っていた。南校というのは今の高等商業学校の位置にあって、そこを卒業すると、開成学校すなわち今日こんにちの大学へ這入はい組織そしょくになっていたものらしかった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
医師はいわずや快楽を以て食すれば麁食そしょくも体を養うべけれども心痛は消化を害し滋養品もその功を奏する少しと、真理は心の食物なるのみならずまた身体の食物なり、我の滋養は天より来るなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
其困苦と労働と粗喰そしょくと不自由と不潔とを以て、最下等の生活に当るの手初めとして、永く住み慣れたる旧宅を退き、隣地に在る穀物倉にむしろを敷きたるままにて、鍋一つにて、飯も汁も炊き
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
粗食そしょくがいいです。私なぞはぜいたくをしませんから、この年になってもこのとおり頑健がんけんです」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「道義きもを貫き、忠義骨髄にち、ただちにすべからく死生の間に談笑すべし」と悠然として饑餲きかつに対せし蘇軾そしょくを思え、エレミヤを思え、ダニエルを思え
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
六閑堂は甚質素にして閑雅かんがの趣があった。佐藤一斎の記に、「黝堊ゆうあくテ、麤埴そしょくヲ用ヒ彫琢ちょうたくヲ去ツテ素樸そぼくニ従フ。ソノ清迥閑曠せいけいかんこうノ趣、一ニ山人逸士ノ棲止スル所ニ類ス。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)