“せいこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
西湖52.6%
世故15.8%
世祜5.3%
世詁5.3%
勢子5.3%
正固5.3%
清子5.3%
西顧5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漢青年は、気がつくと、いつの間にか窓辺まどべによっていた。そこから、西湖せいこの風光が懐しく彼の心を打った。こうして、漢青年の幻想生活が始まった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ひるがえって思うに、太祖の遺詔に、果して諸王の入臨をとどむるの語ありしや否や。あるいは疑う、太祖の人情に通じ、世故せいこに熟せる、まさにかくの如きの詔をのこさゞるべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
源波響は蠣崎かきざき氏、名は広年くわうねん、字は世詁せいこ、一に名は世祜せいこ、字は維年ゐねんに作る。通称は将監しやうげんである。画を紫石応挙の二家に学んだ。明和六年生だから、此年三十五歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
源波響は蠣崎かきざき氏、名は広年くわうねん、字は世詁せいこ、一に名は世祜せいこ、字は維年ゐねんに作る。通称は将監しやうげんである。画を紫石応挙の二家に学んだ。明和六年生だから、此年三十五歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「信じられない筈はありません、貴方あなたの前に立って居るのは、貴方あなたの元の妻で、死んだ隆の母、十年前にお別れした勢子せいこです」
葬送行進曲 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「我来万里駕長風。絶壑層雲許盪胸。濁酒三杯豪気発。朗吟飛下祝融峰。」成斎、初の名は正固せいこ、後周行しうかうあざな潭明たんめい、通称は儀平ぎへい、肥後の人で京都に居つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
こは片岡中将の先妻の姉清子せいことて、貴族院議員子爵加藤俊明かとうとしあき氏の夫人、媒妁なかだちとして浪子を川島家にとつがしつるもこの夫婦なりけるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
遜志斎は吟じて曰く、聖にして有り西山のうえと。孝孺又其の瀠陽えいようぎるの詩の中の句に吟じて曰く、之にって首陽しゅようおもう、西顧せいこすれば清風せいふう生ずと。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)