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世故
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せいこ
ふりがな文庫
“
世故
(
せいこ
)” の例文
人情
世故
(
せいこ
)
にあくまで通じていた忠利は病苦の中にも、つくづく自分の死と十八人の侍の死とについて考えた。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
又
飜
(
ひるがえ
)
って思うに、太祖の遺詔に、果して諸王の入臨を
止
(
とど
)
むるの語ありしや否や。
或
(
あるい
)
は疑う、太祖の人情に通じ、
世故
(
せいこ
)
に熟せる、まさに
是
(
かく
)
の如きの詔を
遺
(
のこ
)
さゞるべし。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
牧は特に
悍
(
かん
)
と称すべき女でもなかったらしいが、とにかく三つの年上であって、
世故
(
せいこ
)
にさえ通じていたから、くみが
啻
(
ただ
)
にこれを制することが難かったばかりでなく
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
子澄名は
湜
(
てい
)
、
分宜
(
ぶんぎ
)
の人、洪武十八年の試に第一を以て及第したりしより累進してこゝに至れるにて、経史に通暁せるはこれ有りと
雖
(
いえど
)
も、
世故
(
せいこ
)
に練達することは
未
(
いま
)
だ足らず
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“世故”の意味
《名詞》
世間の風俗や習慣、それらに関する雑事。
(出典:Wiktionary)
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
“世”で始まる語句
世
世界
世間
世話
世帯
世人
世辞
世嗣
世子
世馴