“するがだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
駿河台88.7%
駿河臺11.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春永はるながとはいえ、もう往来の土に冷たい影が細長く倒れて、駿河台するがだいの森の烏の群れがさわぎ出したのに男はまだそこらをぶらついている。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
オヤマア駿河台するがだいの若殿様。お久しぶりでございます。この間御洋行からお帰りになりましたと。宮崎さんから伺いましたが。ようまア。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
今日けふけあとをとほつたがね、學校がくかう病院びやうゐんがかゝつたのにつゝまれて、駿河臺するがだいの、あのがけのぼつてげたさうだが、よく、あのがけのぼられたものだとおもふよ。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
駿河臺するがだいすこしものさびれたところに、活動くわつどう廣告くわうこくあか行燈あんどんが、ぽつかりとついてゐたのがめうあたまのこりました。なんだかそれが如何いかにもかう、初冬しよとう一夜いちやといふやうなかんじを起させました。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)