“じゆんぼく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淳朴50.0%
淳樸50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蕎麥そば、お汁粉しるこなど一寸ちよつとはひると、一ぜんではまず。二ぜんは當前あたりまへ。だまつてべてれば、あとから/\つきつけ習慣しふくわんあり。古風こふう淳朴じゆんぼくなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
中津川は美濃の國なり國境くにざかひ馬籠まごめと落合の間の十こくたふげといふ所なり國かはれば風俗も異なりて木曾道中淳朴じゆんぼくふうは木曾川の流と共にはなれてやゝ淫猥の臭氣あり言語ことばも岐阜と名古屋半交はんまぜとなり姿形すがたかたちも見よげになれり氣候も山を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
像を懸けたる一本ひともとの葡萄は、早く熱のために葉をこがし、その幹は傾きて、首を垂れ憐を乞ふ如くなり。衆人もろひとの中なる淳樸じゆんぼくなる民等が眼は、その發落なりゆきいかならんとこの尊き神像に注げり。
気風もまた淳樸じゆんぼくであつた。
スケツチ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)