“淳樸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅんぼく60.0%
じゆんぼく40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに引きかえイワン・フョードロヴィッチとカルガーノフは完全に祝福を受けた。つまり淳樸じゅんぼくな、平民らしい、ちゅっという音を立てて、修道院長の手に接吻したのである。
国もの同志で国詞を使うのは、もとより当然である。しかし𣵀麻が二枚の舌を使うのは、その為めばかりではないらしい。彼は上役の前で淳樸じゅんぼくを装うために国詞を使うのではあるまいか。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
像を懸けたる一本ひともとの葡萄は、早く熱のために葉をこがし、その幹は傾きて、首を垂れ憐を乞ふ如くなり。衆人もろひとの中なる淳樸じゆんぼくなる民等が眼は、その發落なりゆきいかならんとこの尊き神像に注げり。
気風もまた淳樸じゆんぼくであつた。
スケツチ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)