“じゅうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
従僧11.1%
十三11.1%
住僧11.1%
縦走11.1%
重層11.1%
重曹11.1%
銃創11.1%
銃槍11.1%
銃瘡11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぎしりをんだふたりの従僧じゅうそう網代笠あじろがさをかなぐりて、大刀をふりかぶって、主僧しゅそうの身をまもり、きたるをうけてやりや刀をうけはらった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よくにつりこまれて、草芝くさしばの上へあらたまり、おとといの真夜中まよなか呂宋兵衛るそんべえ手策てだてをつくして従僧じゅうそうふたりをあやめ、ひとりの主僧しゅそうをいけどってきて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たぶん豊崎とか十三じゅうそうとかを通ったのだろう。市外の北郊へ向かっているのは確実だ。大阪特有な煙突とスス色の庶民街が、みぞれ曇りの下に見わたされる。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あ、神崎橋、このしもが、十三じゅうそう橋なんだろ。この辺、この辺」
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この行基菩薩という方は大和国やまとのくに菅原寺すがわらでら住僧じゅうそうでありましたが、陶器の製法を発明致されたとの事であります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
前部車掌は車室を縦走じゅうそうして、後部車掌のところへ飛んでいった。
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
重層じゅうそうから櫓下やぐらしたまで落ちて微塵みじんとなる五体を、咄嗟、猫足のごとく納めたかと思いますと、日本左衛門の影は風を割ッて、扇廂おうぎびさしの腕木から天守番役所の屋根の一端へと、ヒラリと躍っておりました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
怒ったかって、訊くまでもないでしょ、岸がんのやつ強い催眠薬だなんて云って、ほんとは重曹じゅうそうをのんだんですってよ、あんまり人を
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「なに、人が殺された。銃創じゅうそうかい」
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
薩藩の白兵が、銃槍じゅうそうをひらめかせて、榊原と露八とを取り巻いた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柴田勝家自身も、左のももに一弾の銃瘡じゅうそうと、肩のあたりに一矢の矢痍やきずをうけていた。そればかりか、中軍に持っていた金幣きんぺい馬標うまじるしまで、敵手に奪われてしまい、主従、ちりぢりになって逃げ走った。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)