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しうぎゐん
A だつて
君、
若しか
國民の
多數が
年始状を
出す
樣な
氣になつて
見たまへ。
俺の
計算に
依れば、
少くとも三千四百五十六萬七千八百九十九
枚の
葉書が
衆議院に
舞ひこむ
譯だ。
そいつは
面白いねえ。『
普通選擧を
斷行せよ』『
我に
選擧權を
與へよ』なんて
云ふ
葉書が
毎日々々、
何千
枚も
何萬枚も
衆議院へ
舞ひこんだら、
議員も
萬ざら
知らん
顏をしては
居られまい。
三千四百五十六
萬七千八百九十九
枚、
若しくは二千三百四十五
萬六千七百八十九
枚の
選擧權要求書が、
毎日々々大八
車で
衆議院に
運びこまれるとしたら、
如何に
無神經でも
堪るまいぢやないか。