“さてお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
扨置71.4%
偖措7.1%
偖置7.1%
扨居7.1%
扨措7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たきくつがへすやうで小留をやみもなくうちながらみんな蓑笠みのかさしのいだくらゐ茅葺かやぶきつくろひをすることは扨置さておいて、おもてもあけられず、うちからうち隣同士となりどうし
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
尤も無職業や教員と違って、僕は事務所の方の都合があるから、確答は少時しばらく待って貰わなければならない。しかし冗談は偖措さておいて或は君達のお供をするかも知れないよ。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
いくさ偖置さておきなンにもできまい
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
見物自由の中又不自由夫れは扨居さておき、私がこの前亜米利加アメリカいったときには、カリフ※ルニヤ地方にマダ鉄道がなかったから、勿論もちろん鉄道を見たことがない、けれども今度は蘇士スエズあがって始めて鉄道に乗り
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
余談は扨措さておいて、彼是するうちに、お蝶さんはとうとう子を生みました。それは可愛い男の子でありました。村人はそれを知って、祝うかわりにひそかに悲しみました。
狂女と犬 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)