“こめや”の漢字の書き方と例文
語句割合
米屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源内先生は高端折たかはしょり。紺の絹パッチをニュッと二本突ン出し、笠は着ず、手拭を米屋こめやかぶりにして、余り利口には見えないトホンとした顔で四辺あたりの景色を眺めながらノソノソと歩いて行かれる。
うまつたはうからしながら「みなさん、ひるすぎに、見付みつけの米屋こめやうまです。あのうまつら見覺みおぼえがあります。これかららせにきます。」と、商家しやうか中僧ちうぞうさんらしいのが、馬士まごおぼ
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かゝりし程に下女は慌狼狽あわてふためき近所きんじよの人々に聞どもたれる者もなく早速さつそく米屋こめやへも知らせければ市郎左衞門は云に及ばず我も/\と駈付かけつけあけそみたる死骸を見て皆々みな/\茫然ばうぜんとして言葉もなかりしが市郎左衞門なみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)