“こくい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒衣75.0%
克畏12.5%
刻意12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時に黒衣こくい長身の人物は、ハタと煙管きせるを取落しつ、其方そなたを見向ける頭巾ずきんうちに一双のまなこ爛々らんらんたりき。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
克畏こくいしんを読めば、あゝおおいなる上帝、ちゅうを人にくだす、といえるより、其のまさくらきに当ってや、てんとしてよろしくしかるべしとうも、中夜ちゅうや静かに思えばあに吾が天ならんや
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
マクベスは妖婆ようば、毒婦、兇漢きょうかんの行為動作を刻意こくいに描写した悲劇である。読んで冒頭より門番の滑稽こっけいに至って冥々めいめいの際読者の心に生ずる唯一の惰性は怖と云う一字に帰着してしまう。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)