“くろぬの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒布88.9%
黒衣11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一杯いっぱい雛壇ひなだんのやうな台を置いて、いとど薄暗いのに、三方さんぽう黒布くろぬの張廻はりまわした、壇の附元つけもとに、流星ながれぼし髑髏しゃれこうべひからびたひとりむしに似たものを、点々並べたのはまとである。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そうしてまたもやお島の全身が、黒布くろぬのによっておおわれた。しかしその布が取り去られた時、お島の体には異変はなかったが、鏡中の人々には異変があった。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いったん地にすてた黒衣くろぬのがフワッといきおいよくびついてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)