“こうゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孔融33.3%
高郵16.7%
交融8.3%
公裕8.3%
孝友8.3%
巷勇8.3%
江右8.3%
狎友8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、策を議して、北海ほっかい山東省さんとうしょう・寿光県)に急使を派し、孔子二十世の孫で泰山の都尉とい孔宙こうちゅうの子孔融こうゆうに援けを頼んだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで友仁は日英の家に数年いたが、そのうちに張氏が高郵こうゆうに兵を起したので、元朝では丞相脱脱に命じて討伐さした。大師達理月沙たつりげっしゃという者があって、書物を読んでいて士を好んだ。
富貴発跡司志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「すと」「すと」花にたまった雨のしずくの砂にしたたる音を聴いていると夢まぼろしのように大きな美しい五感交融こうゆうの世界がクッションのようにうかんで来て身辺しんぺんをとり囲む。
桃のある風景 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
所謂五傑中、韓凹巷、河敬軒かけいけんの二人を除いて、他の三人はわたくしのためには未知の人である。只田の名は光和くわうくわ、孫の名は公裕こうゆうで、孫は自ら凹巷の内姪ないてつと称してゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
季弟きてい孝友こうゆうまたとらえられてまさりくせられんとす。孝孺之を目してなんだ下りければ、流石さすがは正学の弟なりけり
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しめ十四名を血載した帳面を懐中ふところに、巷勇こうゆう蒲生泰軒がひさしぶりに帰府した夕べ、十七人に減じられた月輪組とつづみの与吉は、まだうしろを振り返りながら
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
心慧思霊しんけいしれいの非常の英物で、美術骨董にかけては先ず天才的の眼も手も有していた人であったが、或時金閶きんしょうから舟に乗り、江右こうゆうに往く、道に毘陵びりょうを経て、唐太常に拝謁を請い
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これ去年癸亥きがい七月十二日わが狎友こうゆう唖々子ああし井上精一君が埋骨のところなり。門に入るに離々たる古松の下に寺の男の落葉掃きゐたれば、井上氏の塋域えいいきを問ふ。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)