“けいりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
経綸85.4%
桂林4.9%
鶏林4.9%
競輪2.4%
渓林2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の満腹の経綸けいりんは、ただ幕政復古にあり、彼が満腔の熱血は、ただ幕府政権の一毫毛ごうもうをも、他より手を触れしめざらんことにありき。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
丞相じょうしょう(大臣)の趙鼎ちょうていが遠く流されて朱崖しゅがいにあるとき、桂林けいりんそつが使いをつかわして酒や米を贈らせた。
それから京城の鶏林けいりん朝報社長、林逞策りんていさく。あれで巨万の富豪なんだよ。代議士恋塚こいづか佐六郎……三保の松原に宏大な別荘を構えている……アレだ。お次は大連たいれんの貿易商で満鉄の大株主股旅由高またたびよしたか
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ところが、それ以来いらい青服あおふくには、競輪けいりんも、競馬けいばも、いっこうにうんがむいてこず、かね工面くめんくるしみました。一ぽう家主やぬしからは、つぎばやにかねをさいそくされたのであります。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
酒屋さかやのおじさんが、あのおとこは、べつに仕事しごともせず、競輪けいりんや、競馬けいばで、もうけたかねで、ぶらぶらしてらすんですって。そして、お体裁ていさいにあんなよけ眼鏡めがねをかけているのだって。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
「何よりの失策は、敵に火計のあることをさとらず、博望坡はくぼうはをこえて、渓林けいりんのあいだへ深入りしすぎた一事でございました。ために丞相の将士を数多あまたうしない、罪万死に値します」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)