“くわかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
花香33.3%
火光16.7%
火炕16.7%
花梗16.7%
華香16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此等の香氣は、明らかに動物の生殖慾の亢昂時に成り立つところの麝香や麞香や、植物の交精時に發する薇薔花香、百合花香、菫々菜すみれ花香くわかう、ヘリオトロープ花香、茉莉ジヤスミン花香くわかう等とは異なつたものである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
丘のやうな堤のやうな遠い先の方にが無数に見える。むか河岸がしの並木の間からは馬車のゆききなどが見えた。近いところを置いたやうな火光くわかうを見せたのは停車場ステイシヨンである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
今は後世ごせ安楽も左のみ望まじ、火炕くわかうに墜つるも何かあらん、俗に還りて女を叔母より取り返さんと、思ひしことも一度二度ならずありたりき
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
繁殖には、ヒコバエを用ひてゐるが、植ゑて十五ヶ月位たつと、高さ十尺から二十尺となり、葉の着生したしんから、四五尺の偉大な花梗くわかうが出て花をつける。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
大分以前京都のある呉服屋が栖鳳、香嶠かうけう芳文はうぶん華香くわかうの四人に半截はんせつを一枚づつ頼んだ事があつた。出来上つてから店の番頭が金子きんす一封を持つて華香氏のとこへお礼に往つたものだ。