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花香
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くわかう
ふりがな文庫
“
花香
(
くわかう
)” の例文
月正に五月に入つて旬日を経たる頃なり。もし
花卉
(
くわき
)
を愛する人のたま/\わが廃宅に
訪来
(
とひきた
)
ることあらんか、
蝶影
(
てふえい
)
片々たる閑庭異様なる
花香
(
くわかう
)
の脉々として漂へるを知るべし。
来青花
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
此等の香氣は、明らかに動物の生殖慾の亢昂時に成り立つところの麝香や麞香や、植物の交精時に發する薇薔花香、百合花香、
菫々菜
(
すみれ
)
花香
(
くわかう
)
、ヘリオトロープ花香、
茉莉
(
ジヤスミン
)
花香
(
くわかう
)
等とは異なつたものである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
今
試
(
こゝろみ
)
に菩提樹の花を見てよく北欧の
牧野田家
(
ぼくやでんか
)
の光景を想像し、橄欖樹の花に南欧海岸の風光を思ひ、リラの
花香
(
くわかう
)
に
巴里
(
パリー
)
庭園の美を眼前に彷彿たらしむることを得べしとせんか。
来青花
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“花香”の意味
《名詞》
花の香り。
仏前に供える花と香。
(出典:Wiktionary)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
“花香”で始まる語句
花香苑