“きんけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勤倹50.0%
勤儉12.5%
金剣12.5%
近縣12.5%
錦県12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
希望者だけに頒けるので、べつに無理に購入しなくてもよかったのだが、私は家に帰ってから母にしつこくせがんだ。「勤倹きんけん貯蓄なんだから。」ということを私はくりかえした。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
その時分じぶん先生せんせい御質素ごしつそなものであつた。二十幾年にじふいくねんもつとわたしなぞは、いまもつて質素しつそである。だんは、勤儉きんけんだいして、(大久保おほくぼ)のいんしてもい。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
横額よこがく二字にじ、たしか(勤儉きんけん)とかあつて(彦左衞門ひこざゑもん)として、まるなかに、しゆで(大久保おほくぼ)といんがある。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ヒゲをるやら、金剣きんけん銀帯ぎんたいいてみるやら、宮廷武官の紫袗ししんと称する短か羽織を引っかけるなど、さながら楽屋裏の忙しさと異ならない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と官船の上では、騒ぎ立った銀帯ぎんたい金剣きんけん、それに紫の短い陣羽織を着た宮廷武官の面々が、二十余名、一せいに、勅使旗の下へ走り出て来て、ののしッた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こゝに、一寸ちよつとことわつておくのは、工學士こうがくしかつ苦學生くがくせいで、その當時たうじは、近縣きんけん賣藥ばいやく行商ぎやうしやうをしたことである。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
中には錦県きんけんやチチハル、牡丹江ぼたんこうなどからわざわざ出て来た人もあった。距離からいえば、東京で話をするのに下関しものせきや青森から集って来て貰ったようなわけである。
満洲通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)