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きゃくさま
あなたは
今斯うしている
私の
姿を
見て、ただ
一人のやさしい
女性と
思うであろうが、
実はこれは
人間のお
客様を
迎える
時の
特別の
姿、いつか
機会があったら
あい、
肝腎のお
見世の
方を、
脱けて
来たのでござんすから、一
刻も
速く
帰りませぬと、お
母さんにいらぬ
心配をかけますし、それに、
折角のお
客様にも、
申訳がござんせぬ
「ほんとうにいいね。そんならそのときぼくはお
客様になっていってもいいだろう。」